信玄の法人カード初めて物語【第二話】法人カードを社員に持たせたいのじゃが

法人カードを社員に持たせたいのじゃが

このページを手早くまとめると

《 Q.法人カードを社員さんに持たせるには？ 》

社員さんにも法人カードを持たせよう

ワシの家臣団にも、法人カードを持たせようと考えておるのじゃが。

追加カードを発行すれば、社員さんに持たせることが出来るで。「法人カードと同時申込み」や「後から追加申込み」もできるんやけど、カードごとに追加カードの発行枚数の上限があるから、社員さん全員には渡せへんかもしれんな。それから、追加カードに年会費がかかる場合があるから、注意せなあかんで。

家臣に追加カードを持たせると、どんなご利益があるのじゃ？実際に持たせたのは良いが、無駄な出費ばかりでは埒があかんぞ。

社員さんの経費精算を法人カードが肩代わり

社員さんに法人カードを持たせる最大のメリットは、経費精算の手間が減ることや。カード利用額が会社の口座から引落しされるから、面倒くさい毎月の処理がホンマに楽になるんや。レシートの束が減るのは夢みたいな気分やで。

それに、「社長、出張で泊まった宿の領収書を失くしまして・・」「バカ野郎！そんな奴は自腹で払っとけ！」なんて、面倒なやり取りともおさらばや。

細かい事務作業が嫌いなワシにとっては、夢のような話じゃのう。法人カードが経理担当の仕事をすると考えたら、年会費や追加カードの発行費用も安いものじゃ。さて、どの家臣に持たせるかが問題じゃが、世間ではどのような動きになっておるか？

追加カードは信頼できる社員さんに渡そう

一般的には、役員や経営者さんに近しい部下に持たせる会社が多いな。いくら便利な法人カードとはいえ、そこはクレジットカードやから、誰にでも渡せるものやあらへんしな。まずは、信頼が置ける人間に持たせるのがベターや。

ならば、馬場信房・内藤昌豊・山県昌景・高坂昌信の武田四天王には持たせておきたいのう。彼らならば、いつも目の届く所におるから心配なかろう。しかし、いずれは天下に号令をかけたいワシとしては、家臣がさらに増えた際のことが気になるな。そうなった時には、現場に出る営業マンにも法人カードを持たせておきたいものじゃが。

理想の未来像を見据えてはるのは素晴らしいな。では、法人カードを持たせたい社員さんが増えた場合の注意点をまとめとこか。

《社員さんに法人カードを持たせる際の注意事項》

特に大事なのが３点目やな。法人カードの利用明細は郵送やオンラインで確認出来るんやけど、めちゃくちゃ細かくチェックすることがポイントや。できれば、社員さん１人ひとりの利用限度額を決めておくことも大切やで。

利用限度額については第九話で紹介するけど、誰かひとりが使いすぎたら、カード会社に引落しを確認されるまで誰も法人カードを使えなくなるから注意せんといかんよ。

とはいえ、毎月全部チェックがしていたのでは時間がかかってむしろ非効率ではないか？

その通りや。カードを渡してから数ヶ月経って油断が出そうなタイミングがええで。
「この交際費、誰とどんな話ができたん？」
「文具が3回も出てきてるけど、色鉛筆でも買うたん？」と、
わざと細かいとこにチェックを入れることで「この社長、めちゃくちゃ細かいとこ見てるわ・・・」と思わせて緊張感を与えるんや。

戦の進め方も特に慎重と言われておるワシは、気になって毎月見てしまいそうじゃわい。

ただし、締め付け過ぎはあかん。規定の範囲内であれば、良いホテルに泊まろうが、移動でタクシーに乗ろうが、許してやるというバランスが大事や。

小さな無駄遣いをあぶり出すことより、この大きな志に協力してもらえるワシでないといかんのう。

領収書や請求書は絶対に捨てないように！

あと、領収書や請求書は絶対に捨てたらあかんで。確定申告の際に「消費税追徴課税」に引っ掛かるかもしれへんから、社員さんへの指導は徹底してや。

確定申告に必要な書類を自己判断で捨ててはならぬ、ということじゃな。法人カードを持たせる家臣には口酸っぱく言い聞かせようぞ。

ほな、次回は個人事業主向けの法人カードを紹介しよか。勘違いされることが多いんやけど、個人事業主も法人カードを使えるんやで。